おかみにゃん

シークレット・サンシャインのおかみにゃんのレビュー・感想・評価

3.0
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 夫を事故で亡くしたシネは、夫の故郷・密陽(シークレット・サンシャイン)で息子と暮らすことにした。穏やかな生活を送っていたが、ある日息子を誘拐される。不幸のどん底の中、神を信仰することで魂は救済されたかにみえたが、もう一つの苦しみもそこから始まった。
 
 ベイビーブローカーのソン・ガンホと、是枝監督が次に仕事をしたい女優として名を挙げたチョン・ドヨン出演で、是枝監督オススメの映画。巨匠イ・チャンドン作品。

 カンヌで最優秀女優賞受賞のチョン・ドヨンの、特に誘拐犯に会いに行った後の演技に圧倒される。でもテーマはちょっと重たかった。神の下での平等と、法の下の平等は似ているかも。被害者にとっては救いにならない。
 ソン・ガンホ演じるシネに好意を持つ車屋の社長の立ち位置がわかりにくかったけど、シネにとってはいちばん近くにいた神様ということなのかと、観終わってからぼやっと感じた。