子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつるのragaのレビュー・感想・評価

小池一夫が手掛けた劇画（コミック）原作の時代劇は、脚本も担当した彼の影響濃くエログロ満載の世界観で突き通す。冥府魔道に生きる拝一刀の冷酷さと息子・大五郎のの愛くるしさの振り幅が作品の魅力に尽きる。度重なる危機をトンチで切り抜ける拝一刀の叡智にも喝采。徹底した勧善懲悪に活劇の基礎が根付いている。製作予算の少なさが顔アップ多様の映像から感じ取れるが、役者陣のやりすぎ造形で打開する姿勢に感嘆する。これが娯楽だよね。