YasuhitoArai

子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつるのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

3.8
三隅研次監督作品。
若山富三郎演じる公儀介錯人の拝一刀は、息子・大五郎と共に、冥府魔道の旅に出る話。
子連れ狼シリーズ一作目。

拝一刀が子連れ狼になるまでと、なってからの1エピソードが描かれるが、子連れ狼になってからの話の途中に、なるまでのエピソードが挟み込まれるような構造になっている。

東宝映画ながら、大映映画のような暗い画面。切ると血がこれでもかと吹き出し、首、足、腕が飛ぶ。剣も血まみれ、拝一刀の顔にも返り血。幼子の大五郎の顔にも血が付くのはすごいと思った。さながらスプラッター・ホラーみたい。
裸も多めで、エクスプロイテーション映画的。イタリアのマカロニ・ウェスタン及びイタリアン・ホラーを連想させた。

映画全体的にアヴァンギャルドさを感じさせた。オープニング、斬る時に背景音がない等。

大五郎がただただ可愛くて、癒し。
YasuhitoArai

YasuhitoArai