当時、この作品と『マスク』がワンツーで来た時は衝撃だった。すんげぇ変なヤツ出て来たぞ、と。落ち込んでる時に見せられたら間違いなく癇に障るんだけど。良くも悪くも後にも先にも唯一無二のオンリーワン。世界に一つだけのバカ。
久々に見たが、まだ何とか賞味期限は切れてない。Netflixとかでドラマシリーズにしてもらえんかな。本人、当時よりはヒマしてるだろうし、60過ぎてこのテンション維持できてたら大したものだと思うし。
個人的には、ケツっぺたで喋る芸がお気に入り。ゲイいじりは今やポリコレで完全アウトだけど。
オチは、リアルタイムで『クライング・ゲーム』を見ていなかったら、どこが面白いかサッパリ分からんだろうね（まぁ、今からでも遅くはないんだけど、あの衝撃は同時代でないと共有できないはず）。こんな役を受けたショーン・ヤングはエライと思うけど、その後のフィルモグラフィーを見る限り、代償は大きかったと思う。デッカードと逃亡したあの時を胸に焼き付けて、静かにアルバムのページを閉じてしまいたい。
