takanoひねもすのたり

ロボコップのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ロボコップ(1987年製作の映画)
3.8
1ドルで楽しむべ!
…何を?笑

近未来のデトロイト。
悪党クラレンス一味に嬲り殺しにされ殉職した警官が、警察経営のオムニ社によりサイボーグとして甦る80年代のバイオレンスアクション。
バーホーベン監督の代表作。

ロボコップの造形で特に『股間』で喧嘩しまくったというエピソードが秀逸でいつも視線がそこにいっちゃうんですが…久々に再鑑賞してみました。ひとりロボコップ祭り。

初っ端から警備ロボがバルカン砲でサラリーマンを血祭り、そしてマーフィー巡査が悪党にオーバーキルされる場面の容赦の無さたるや。
腕を吹っ飛ばしておいて「手貸してやれよ」は黒い笑いが過ぎる。

時々挿入されるニュース、アンカーの女性の素っ気なく雑なコメント、コマ取りアニメの恐竜のいい味わいなCM、ブラックユーモア。

警備ロボが階段でコケてひっくり返り、ウィーウィーとアタフタするシーンの可愛さよ。

サイボーグ化された人間の魂の有りどころと悲哀もきちんと盛り込んであり、クソヘッポコなタイトル(周囲がどう説得しても変更しなかったプロデューサーの拘りタイトル)にも関わらず硬派でバイオレンスな内容に仕上げてきたのは監督の手腕。変態度はまだライトな方か、エロ成分が無いので。

ロボコップは、余所見撃ちがめちゃカッコ良い。
そしてラスト間際の戦闘で廃液浴びた悪党が悪魔のゴミヘドロ的になっちゃうシーンの尺の長さ…これ確かフィギュア化されたのを見た気がするけど、欲しいもんなのかな…?笑
その後無情に轢き殺されますが、フロントガラスに散る血飛沫と肉塊。監督エゲツないー笑

オムニ社の副社長を逮捕しにゆくロボコップ。
いい腕だ、お前の名は?
「マーフィー」と答えニヒルな笑顔。
この結末の爽快さ。

誰かをオーバーキルしたくなった時、心の中にロボコップがいるとあのテーマソングと共に元気になれる。