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自分の穴の中でのmayaのレビュー・感想・評価

自分の穴の中で(1955年製作の映画)
3.4
上手い...上手すぎる内田吐夢...
エゴvsエゴvsエゴvs...1番エゴかったやつが勝ち!!結局自覚的な伊原の勝利だったけど、伊原の死に際気になるな...大往生しそうなんだよな...
育ててくれた後妻に、お金を渡さず追い出そうとする兄妹の身勝手さ、あんまりでは、と思っていたら、民子もちゃんとエゴを伊原に暴かれる。伊原のエゴが、全員のエゴをずるずる引き出すのが怖いの何の。松本の、責任を怖がるばかりの優柔不断さを指摘するのも、民子に「中身は女でも何でもない だから俺はあんたの女の身体だけ楽しむんだ」と言い放つのも、「善人ぶってんじゃねえ」という視線を感じて結構気持ちいい。
「男女平等だ、権利も平等、責任も平等」
「誘惑した方に責任がある」あたりで、伊原は完全に結婚が向かない人間だし、三國連太郎っぽいなぁ〜!!という...
伊原、完璧な色悪...
最後までうじうじしてる松本の「最後に、一つだけ忠告してもいいですか」に「忠告なんてもう沢山!」で決別叩きつける民子最高。
正直、お義母さん1番切ない。そして病気で寝てるだけの兄貴が!!本当最低!!!
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