mayaさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.0

正直ミッドポイントでここまで帰りたくなる映画初めてだった。私には「法廷もの」を楽しむコードがなさそうです。前半は理系の東大生、後半は文系の東大生に圧倒的情報量と専門知識の波でマウントボコボコに取られて>>続きを読む

七つの弾丸(1959年製作の映画)

3.2

「殺人とはかくも恐ろしい行為である」から始まり、強盗殺人犯、被害者となる人3人、4人の人生を対比させながら交互に見せていく。あと少しで結婚し、親を喜ばしてやれるはずだった銀行員、浮気性で怠惰な生活を改>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.1

まず、法廷モノが映画の一ジャンルとして成立してるフランスやアメリカ、すごいと思う。小説で良かったのでは、、?とちょっと思ってしまうほど、脚本に寄っていて、映像にする良さが私はいまいち分からなかった..>>続きを読む

夜の鼓(1958年製作の映画)

2.8

まってまって、奥さんレイプしようとしたお前!お前が一番わるいよ!!なんでお前だけ生きてんの!!未遂だったらいいとかないよ!!ちゃんと殺しな!
めちゃくちゃもやったので、次の回で続きで『羅生門』見た時ス
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.1

モリコーネ、伝統的な音楽家の世界出身だったのか。彼がコンプレックスを抱いていた時代はまだよく、いまや「芸術」なるものは職業にならない世界になってしまったように感じる。トランペットを食うために吹いた日の>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

3.0

黒澤映画、時代劇苦手かもしれない...
多分チャンバラの良さに「ウォーッ」てなれないと、見せ場がどこなのかよくわからない。
ドラマも正直(どれも小粒で大きな波がないなぁ)と思ってしまった。戦乱のリアル
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用心棒(1961年製作の映画)

3.3

時代劇の基礎って感じだけど、あんまり好きではなかった。当時は面白かったんだろうな、と言う感じ。あからさまに大衆ウケを狙ったらしいし、成功したらしいし、綺麗にまとまった脚本なんだけど、テーマがないヒーロ>>続きを読む

三つの顔(1955年製作の映画)

3.2

めちゃアツボクシング映画なんだけど、三國連太郎だけ浮いてない?いや、それぞれ分けたらいい話だし俳優はいい演技だし、ボクシングのコメディ混じった激アツ描写とかも良かったんだけど、テーマもドラマもわりとお>>続きを読む

疑惑(1982年製作の映画)

5.0

えっっ松本清張、こんな最高の女の物語描くんか!??
岩下志麻と桃井かおりのワインバトルが最高だから見ろと友達に勧められてみたんだけど、本当にそのシーンがマジで最高だった。女同士のキャットファイトのこと
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砂の器(1974年製作の映画)

5.0

三木巡査と千代吉の間に交わされた手紙の束に、地獄のようなこの世で一筋の光のような人の善意が弱者を掬い上げる美しさを見る。同じ巡査職が千代吉を棒で追い立て、幼い日の英良を崖から突き落とすのに、三木巡査は>>続きを読む

白頭山大噴火(2019年製作の映画)

1.0

脚本家、監督、企画者には二度と韓国映画に関わらないでほしい。映画館で映画を見て、駄作すぎてブチギレてトイレで泣いたのは初めてだった。
これ以降正直韓国映画に対する信頼がどんどん下がってる。

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

5.0

すっっっごかった...
泰明ちゃんが亡くなって、トットちゃんの中で死とこの世の悲しみとが突然リンクして、見えていなかった戦争の悲しみが情報として突然流れ込んでくる演出の凄さ。小林先生の「次はどんな学校
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チャンピオン(1949年製作の映画)

4.8

よくぞこんな嫌われ主人公描き切ったな!とテンション爆上げだった。こういう美しくて愚かなチャンプとか大好物ですね...

自由でありたいという願いただ一つを貫くために、彼を愛する人たちに愛を返せない拳闘
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

5.0

スコセッシの何がすごいって、アイリッシュマン作って普通の作家なら綺麗に引退しそうなところをコレぶつけてくるところですよ...
スコセッシは、その人自身が今の「アメリカ」の歴史の証人みたいな存在になりつ
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波止場(1954年製作の映画)

3.7

マッチョな集団を足抜けし、孤独に無謀に闘う人々の側に立つ男に祝福あれ。
てっきり悲劇に終わるかと思ったらバチバチに勝利の物語だった。

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.2

校庭自転車2ケツの「俺たち、もう終わっちゃったのかな」「ばかやろー まだ始まってねえよ」だけ知ってたんだけど、今回はじめてちゃんと見て、「そういう意味...!」と驚いた。今までの北野武だと、ぜったいそ>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.9

本当に唯一無二、独特のペースとリズム。
ヤクザ映画といって、こんなものを撮る監督ほかにいないよ...
ヤクザが題材だろうとなんだろうと、「死の衝動とつねにとなりあわせの、この瞬間を生きているというきら
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.6

白竜演じる清弘が...ぶっささるやつだった...
首に十字架をつけてるのは、韓国系でクリスチャンだからなのだろうか。橋爪を屋上から落とす時の執拗なまでの追い詰め方と、猫がネズミを弄ぶような目が、本当に
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.3

ある程度本作の背景を知った上で観たが、観てる最中、「どうしよう、ほんとどうしたらいい」と頭抱えて泣きそうになった。ジャニー喜多川の件を今まさに受けて、今時点で起こっていること、国民の反応を見れば、あま>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

4.2

おもっっっしろ...
脚本がうますぎる。ヤンキー漫画のあるあるをなぞりながら途中で外す展開、最後の決戦で「勝った方が主人公になる」にふさわしい2人の物語。ヤンキーものなのに、OLさんのカルチャーにおけ
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無法松の一生(1943年製作の映画)

4.3

見れて良かった、、、松さん、豪快なキャラクターのようでいてとても繊細で切なく、ぼんぼんに一線を引かれた時の俯いた横顔が本当に切ない。
奥さんを初めて見た松が恋に落ちた瞬間の顔だけの三國連太郎の演技、さ
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馬喰一代(1963年製作の映画)

3.5

あんま好きな脚本じゃなかったな、、、ちょっと2回も嫁死ぬパターンはしつこいかもしれない、、、物事を動かす時に割と葬式挟まりがちなんだなとは思った

ロボコップ(1987年製作の映画)

4.4

わかりやすい、おもしろい、客を舐めてない、が全部揃っててすごい。ロボコップの「記憶を奪われた改造人間」という悲哀も、復讐をはたすのも、自分を改造人間にした組織が黒幕になるのも、全部王道だし分かりやすい>>続きを読む

トータル・リコール(1990年製作の映画)

5.0

すっっっっご、、、、こんな面白い映画あるんか、、、、
リメイク版先に見たことあって微妙だから観てなかったのに、、、これは完璧、、、こんな興奮することそうそうないよ、、、

脅迫(おどし)(1966年製作の映画)

4.4

三國連太郎と深作欣二じゃなきゃ確実に駄作になりかねない筋書きを、三國連太郎と深作欣二がやることにより傑作にしてるのすごすぎ、、、
「舐めてたサラリーマンが途中から覚醒してお手柄」ってラノベか?って感じ
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

4.1

有害な男性性の伴う寂しさ、後悔を口にしながら、それでも「ボクシング」という男性的暴力性と男性社会の価値観で自らを鼓舞して生きながらえる男性という生き物の孤独、ほんと見てて寂しくなるし、スコセッシ、もう>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.3

女が引き継いでいる、男は食われる側、という性別の分担は意識的なのだろうか。それとも見栄え的にそうなったのか...
暗喩とか一切なしのストレートな「性欲と食欲が一緒くた」だったけど、どうしようもない渇き
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.3

思ったよりリメイク版がちゃんと沿ってたことにびっくりした。
スージー、最後めっちゃ勝ち誇った顔して終わるじゃん...

美女と野獣(1946年製作の映画)

4.0

詩人の血から繰り返し、手袋と彫像、鏡、廊下に並ぶ扉という、コクトーの「文法」みたいなものは一貫していた。ちょいちょいサル入れてきたり小姓が籠の中鶏だらけにしてたり、笑いどころあるんだよな...
野獣の
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文学賞殺人事件 大いなる助走(1989年製作の映画)

3.0

どこからどこまで夢だったのか。この話自体が創作という寂しさに、どう向き合ったらよいのだろう...と思ってたら、最後で「創作の魔合体じゃねえかよ、なんなんだよ...」ってなった、、。
エンタメではないの
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氷の微笑 4K 30周年記念レストア版(1992年製作の映画)

5.0

これ今スクリーンで観れるのほんと運命じゃんとしか...
ずっとチャヌク大好きで、最近ベネデッタからヴァーホーヴェンにハマったので、「なんか...チャヌクと似た波動を感じる...」と思ってたところに..
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エル ELLE(2016年製作の映画)

5.0

ヴァーホーヴェンの描く女ほど、全く掴めない女、他で見たことない。私は女性なので、大概映画の女性キャラクターが観察のもとで描かれているか、記号的に作られたかの見分けは簡単につくのだけど、ヴァーホーヴェン>>続きを読む

パーフェクション(2018年製作の映画)

3.3

好きではある、構成もすごいと思う、性被害を取り巻く環境の隠喩(ほぼ直喩)もうまかったと思う。ただ、性被害者が結託してレズビアンになり、加害者を父権性の代理人としてぶっ殺す展開、ちょっともう一種の勧善懲>>続きを読む

自分の穴の中で(1955年製作の映画)

3.4

上手い...上手すぎる内田吐夢...
エゴvsエゴvsエゴvs...1番エゴかったやつが勝ち!!結局自覚的な伊原の勝利だったけど、伊原の死に際気になるな...大往生しそうなんだよな...
育ててくれた
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GONIN(1995年製作の映画)

4.9

すっっっごい好きなやつだった...
佐藤浩市の「バカじゃなくてラッキー✌️」も、本木雅弘の化粧も、最高だったけど、竹中直人のシーンに心を完全に持ってかれたところはある。変だけどおもろいおっちゃんかと思
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オーディション(2000年製作の映画)

3.1

この手の、何を楽しむかわからなくて今まであんまり観たことなかったけど、完全に性欲だと思う。
これがゴアというやつ... 「お嬢さん」や「美しい夜、残酷な朝」のcutを何度も思い出したので、チャヌクとも
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