ゆうゆ

KOTOKOのゆうゆのレビュー・感想・評価

KOTOKO(2011年製作の映画)
3.9

痛みで生を感じ
いつも死が隣り合わせの琴子

息子へのゆるぎない愛と
それ故の
漠然と? した不安で
自分を追いつめていく彼女は
自ら紡ぐ美しい歌声で
自分をなんとか保っていく

狂気と現実の狭間を彷徨う"琴子"は
Coccoが自身が
ありのままの自分を曝け出しているの…?
ってくらい
痛々しくて 壊れそうで 儚げで
目を逸らさずにはいられない

彼女の注ぐ
息子への優しい眼差しや
彼女の口ずさむ
透明で優しい歌声に
心が震える


少し『ダンサーインザダーク』を
思い起こしたけど
あの作品よりもずっと深く
突き動かされる、
繊細で
力強いエネルギーに溢れていた


痛みと赤の描写が鮮烈で
かなり人を選ぶ
不思議でホラーなテイスト。
でも私には
響くものが大きかった
ゆうゆ

ゆうゆ