Kamiyo

エンドレス・ラブのKamiyoのレビュー・感想・評価

エンドレス・ラブ(1981年製作の映画)
3.7
1981年 ”エンドレス・ラブ” 監督フランコ・ゼフィレッリ

ブルックの旬があれほどすさまじく美しいことに
今でも溜息がでます。
また、ライオネル・リッチーとダイアナ・ロスの
デュエットによる「あの」名曲エンドレス・ラブです。
主役二人の美しいラブシーンを最高に盛り上げます。

ハイティーンの悲恋モノではあるけど、ベッドシーンは多く、
“淡い恋”と言うよりかは“成熟した愛”と言う印象すら受けますね。
心は幼く未成熟だけど、肉体関係は大人の男と女の域に達している・・・。
それゆえにいずれ親たちも
主人公2人:ジェイド〔ブルック・シールズ〕と
デヴィッド〔マーティン・ヒューイット〕
の愛から、新たな愛(人生)へと目覚めていく者もいる。
理屈で考えれば主人公2人は上手くいくはずがないし、
別れた方が良いのは一目瞭然。
だが、それでも歯止めが利かないのは“ひと時の恋”ではなく
“永遠の愛”だから・・・。
またベッドシーンも僕にはそれほどいやらしい感じが
しませんでしたし、
この作品の主題歌は名曲だけど、
作品的には評価が高くないそうですね。
でも、私的にはそんなに悪い作品だとは思わない。
描き方は重いし、ラストも唐突だけど、
観た人に想像を委ねるという意味合いでは
こういうラストもアリだと思う。

この映画を悲恋を描いているという人も多いようですが
ラストシーンを見る限りはそうでなはいと思います。
二人の前向きな未来が映し出されるラストが映像としても
美しくとても良かったです。

ある時期のブルックは(子役時代のプリティ・ベイビーも壮絶な美でしたが)、
本当に「世界一の美女」といわしめる存在だったのです。
その後の本人をみるにつけ、美とは儚(はかな)いからこそ、
価値があったのだ・・・と知るのですが。

僕のような映画好きのおじさんの年代の方々には懐かしい人に
会った感じがする作品ではないでしょうか?
Kamiyo

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