ゴミ箱島代表ひもる

バイオハザードのゴミ箱島代表ひもるのレビュー・感想・評価

バイオハザード(2002年製作の映画)
4.1
この実写版は、T-ウィルスやアンブレラ社などの原作の設定や世界観を取り入れた、映画のオリジナルキャラクターによる作品です。この最初の作品は、原作の要素と映画のオリジナルの要素のバランスが取れていて、原作のファンが楽しめる小ネタがたくさんあり、バイオをまったく知らない人でも、楽しめる作品です。これは、T-ウイルスとゾンビが何であるかを教えてくれるバイオ初心者にとって完璧な入門書です。ストーリーも非常にシンプルで、ゾンビが出没する地下施設から脱出するという、ゾンビ映画としては非常にオーソドックスです。なかでも記憶喪失の主人公アリスの謎など面白い要素があり、100分のタイトなスケールで気軽に楽しめます。アクションは突出したものはありませんが、主人公のアリスをかっこよく見せてくれてはいて、最後のボスのリッカーとのバトルは車内の構造を生かしたいいバトルでした。
最後のボスが少し大きいリッカーなのは、一作目としてはちょうどいいです。タイラントだと少し強すぎる気がしますし。
でも、3作目でああいう風になるぐらいなら、ここで出しておくほうが良かったと思います。
アリス以外のキャラクターで必要ないキャラクターを切り捨てて、数を絞ったのは正解だったと思います。
残念なところは、アリスをかっこよく見せることに集中しすぎており、他のキャラクターの活躍が少ないところですが、後の作品よりはまだいい方です。
最後は後の作品で恒例化する次の作品を匂わせるエンディングの仕方ですが、B級映画になりがちなバッドエンド感があって、この1作目はちょうど良かったと思います。