ゴミ箱島代表ひもる

アクアマンのゴミ箱島代表ひもるのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.2
まず第一に、映像の美しさ。 DCEUは全体的に暗い感じの作品が多く、今回は深海の薄暗さもあるけど、そこに映える澄んだ光の美しさは素晴らしい。本編の約半分は海の中なので、この美しい映像を存分に楽しむことができる。
次はアクションシーン。『ジャスティス・リーグ』でも良かった水中バトルは、見せ方のバリエーションが多く、周りの水の動きも素晴らしい。終盤でのバトルシーンは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』よりも派手な大戦であり、ワクワクする。地上でのアクションも街でのチェイスも、アクアマンとメラの位置関係をわかりやすく表現しているのが良い。『ワイルド・スピード SKY MISSION』でもあった、回転カメラによる長回しのアクションも多い。
一方で、正直なところかなりストーリーは雑。ドラマ性は少し薄くて気になるところがたくさんあるけど、とにかくテンポが良くてアクションが連続して起こるので、ストーリーの雑さを気にしてられないぐらいの勢いがある。
キャラクターに関しては、アンバー・ハードが演じるメラやニコール・キッドマンが演じるアトランナなどの女性の服がとても美しい。もちろん、主役のアクアマンも魅力的に描かれていて、悪役もDCEUでは最高で、オーム王もいいけど、個人的にはブラックマンタが好き。今回ドラマ性が1番あったのはブラックマンタのような気がする。
内容が似ているMCU映画『マイティ・ソー』や『ブラックパンサー』と比べると、脚本の完成度に大きな違いはあるけど、それを補う力と勢いのある作品だった。この少しずさんだけど勢いのある感じもアクアマンというキャラクターと一緒だから、これは正解だったと思う。 DCに関しては、スーパーマンとワンダーウーマンは少し荒くても、より派手で勢いのあるタイプの作品があってる。