溝口健二の久我美子観る
京都妓楼舞台の母娘愛憎劇
田中絹代VS久我美子
東京で自殺未遂図った娘を連れ
帰り懇意にしてる青年医師に診せ
る母だが
遊女抱える家業を苦にしてる娘が医師に
相談してればこうなっても不思議はない
のに娘可愛さか男(医師)を信用し過ぎな
のかともかくまさか!の母の表情変わり
母娘から女と女になる瞬間が一番ゾクゾ
ク
そこからの僅かな時間の緊張感はそれな
りにしてもトータルではそこだけ感も。
同年公開の「山椒大夫」「近松物語」と
比べるとかなり落ちるけど戦後溝口二大
傑作なので仕方ないかなです
家業嫌悪する鋭い目付きの久我美子は
オードリーを意識してるような容姿。
柔らかな表情に変わるところを見ると
血は争えないというようで
タイトルは誰のことか謎。
女性格差に触れてるようで中途半端に
終わってる
溝口映画は女優映画でありながら進藤
英太郎だよな~とまた思う