sally

マン・オン・ザ・ムーンのsallyのレビュー・感想・評価

マン・オン・ザ・ムーン(1999年製作の映画)
4.7
笑ったり怒ったり
観客が沸き立てば大成功
拍手でもブーイングでも構わない
シナリオ通りの反応がエンタメ
どうせ笑うなら幸せな嘘がいい
人生は壮大なジョークだ

優しくて温かい世界で
毎晩、楽しい夢をみる

悲劇のない喜劇はない。

オープニングでエンドロール。
始まったばかりなのにもうお終い。
まさにアンディの人生のようだ。

観客までもがショーの一部で、
どこまでが本当かわからなくなる。
笑ったり怒ったり反応せずにはいられない
彼のショーにシナリオ通りに引き込まれる。

どんなに完璧なシナリオを描けても、
人生は予測不可能で必ず終わりが来る。

喜んだり、怒ったり、悲しんだり、
色んな感情によって生きていると実感する。
悲しい事実は決してジョークにならないと知り、
優しくて心温まる嘘にみんなで笑う。

最後に最高のコメディアンとなって、
今も彼が生きていると錯覚させる。

アンディは生きてる?
と思わせるラストシーンが素晴らしい。

エンドロールではしばらく泣いた。

どこまでも感情を掻き乱して、
最大級の幸せを残してくれる作品。
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