このレビューはネタバレを含みます
フランス映画史上に残る名作だが、残念ながら自分の好みではなかったのでこの点数にした。何というか、いいと思えるポイントが掴めなかった。
演劇のような映画であり、さらに劇中劇の雰囲気もあり。
バチストのパントマイムはしなやかで美しかった。白い布をまとった衣装はああいうものなのか。嫁と子供がいるのに昔の女に未練たらたらって、それがフランス流の愛なの?
ガランスのことを好きになれなかったのがこの作品を気に入らなかった大きな要因かもしれない。それほど美しいとは思わなかったし、なんといってもあちこちの男に中途半端にいい顔をして、結局は伯爵夫人というお金持ちを選ぶ。ガランスを始め、彼女を好きになった男達はほぼ一目惚れで彼女の人柄に惚れた訳ではないというのもなんだかね。なぜ彼女に惹かれたのだろう。そしてやっぱりバチストが好きだったとか。観ていてもガランスの人となりがよくわからなかった。
そんな人たちが繰り広げるパリでの生活に3時間強はは長すぎる。長い映画は慣れているが、ここまで長くする意味がわからない。
ラストのカーニバルの雰囲気はよかった。