ベビーパウダー山崎

ドラキュリアンのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ドラキュリアン(1987年製作の映画)
3.5
当然『グーニーズ』より『ドラキュリアン』派。モンスターの造形はやけにリアルに、夏休みに軽い気持ちで映画館まで足を運んだガキどもに娯楽プラスで恐怖もしっかり植え付けるのが大人の「映画」。ガキ向けだからといって舐めた作りはしない、これが表現者として誠実な姿勢。それぞれに100点の見せ場を与えて子どもたちの成長、関係性の修復までを90分弱で描き切る。前フリのヴァン・ヘルシングのくだりもきっちり最後に伏線回収。フレッド・デッカーは最高ですね。もちろん『ドラキュリアン』あってこその『ストレンジャー・シングス』。なんとなくスティーブン・キングな匂いもある。ばっちり決まってのエンドクレジットの最初に「A FRED DEKKER FILM」。かっこよいよなあ。