このレビューはネタバレを含みます
JJのブルーライトな異星映画
2011年7月30日 16時10分レビュー。
パラマウント、バッドロボット、スピルバーグの会社アンブリン・エンターテインメント提供。製作スティーブンスピルバーグ。脚本、製作、監督JJエイブラハム。
久々のスピルバーグプレゼンツ。
かつて
スピルバーグ印は、80年、90年代に量産されました。
怪物、異星人、青春冒険物語を程よい監督で提供しました。
マシューロビンス監督のニューヨークの優しい住民とかわゆいブリキ型宇宙人の交流「ニューヨーク東8番街の奇跡」
此方はスピルバーグの朋友、ジョージルーカス提供、口の曲がった可愛く生意気な擬人化あひるの物語「ハワードザダック暗黒魔王の陰謀」
そして財宝、悪人、子供達の賑やかな大冒険リチャードドナー監督「グーニーズ」
他「ハリーとヘンダースン一家」「ヤングジャーロックピラミッドの謎」等々いずれも変な角度なんだけど、可愛いそしてティーンが活躍する素晴らしきスピルバーグ印映画を見て育ってまいりました。
そんな矢先何やらチラシから「未知との遭遇」モロ意識したデザイン、子供達。
JJエイブラハムミーツスピルバーグ。とっても面白そうな予感、という事でレイト鑑賞行ってきましたー。
青春映画プラス強引に異星人をくっつけた素晴らしきスピルバーグ印映画でした。
冒頭紹介した映画が好きな方なら楽しめると思います。
あと久々ずーっと少年達がでずっぱりな映画です。ある意味夏休み映画にぴったしなんですけど、この角度のマニアな感度は子供たちに見えづらいかもなぁ。
ベースが映画の映画話なんで(映画をつくる事に一生懸命な映画制作のお話、略して「映画の映画」の話。)
興味ない方は、全然つまんないもありうるかなと。
8ミリカメラは、どんなときでも大事にするとかのエピソードに私はにやけてしまいますが、どうだろう馴染みのないかたには、、、。
そして一方、ハードなSF、興奮を求められとちょっと困る感じ。肩すかしくらいます。「第9地区」「インディペンデンスデイ」なんか期待して行くと駄目です。
まさしく「スタンドバイミー」と「ET」と「グムエル」をリミックスした感じの映画となっております(どういう配合だよっ!)
イヤー欲張りましたかねー。もう映画のバランスがまあ、悪いこと。
映画前半のキッズのやんちゃ映画青春物語が良すぎて、
戦の異星人のくだり、正直どーでもよくなっちゃいました。
あと一応SFな売りですが、 かなり映画の映画物語です。少年達は、映画製作者。スーパー8は、8ミリカメラの種類です。
映り込みリスペクトで
ジョンカーペンター「ハロウィン」
ジョージルーカス「スターウォーズ」
ジョージAロメロ「ゾンビ」
そして少年達の撮る映画は、ゾンビ映画となっております。
物語は、異変起こる街。そこに、少年達のカメラに映った謎の物体が?これいかに? みたいな感じ。
とにかく前半のドラマが素晴らしく良く出来てるんで、後半戦のSFパートが急にゆっくり訪れます。
もう少し前半テンポアップしてほしいかな?と思いましたが。
素晴らしかった、特筆すべき点は、
本作の
ブルーライトな光線、白いフィルムの光で
魅せる異変です。
ホワイトライトも映ります。本当にきめ細やかに、まるで画面隅から雑音のように入り込み、まるで映写トラブルかよ的に映りこんできます。必見!
未確認飛行物体、怪人ものの特有の「空をみる」「光をみる」「視線が宙にまう人間を観客が見る」「怪人、円盤を見る」という要素が登場します。
画面上に 異常な前触れとして
うっすらと
ブルーライトな光が差し込み
異星人な状況にわれわれを いざなってくれます。
とっても繊細に映りこんでくるんで良かったです。
そしてそこには少年達のラブとピュアなドラマも光ますよ!
JJエイブラハムが魅せる
JJのブルーライトな異星映画 ブルーライトなキッズ映画の映画のSF
スーパー8な異星青春な光を是非ご覧ください!
有名俳優に頼らず、キュンとなるし、映画の映画してにやけるし、異星人系な映画だし、という欲張りな久々のスピルバーグ印に満足しました。
追記
正直物語的にもっとサクサクを希望すると3つなんですが、ラストのクレジットの映像でニヤニヤしたので許せちゃう感じです。
ロメロ会社ってもろロメロですよね、笑いますね。あのゾンビ役の少年がちょい可愛いツボでした!
2011劇場ランキングインです。
懐かしい匂いの作品でしたねー。こういうティーンだけの映画好きです。
久々ずーっと少年達を見つめる映画でした!