映画好きのCarlっていう人

ラースと、その彼女の映画好きのCarlっていう人のネタバレレビュー・内容・結末

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ライアンゴスリングが人形と恋する話。これだけで興味を誘われる。それにしても彼の演じる役は毎回違っていつも驚かされる。町の人達と映画の雰囲気がすごい好きでお気に入り!!!!これは愛とラースの成長の話。
全部語るとくっそ長くなるから省略するけど、おれの解釈はこう。
ラースはすごくシャイで人付き合いが苦手。お母さんがラースを生む時に亡くなり、兄は家を出て行き、無口であまり人を寄せ付けない父に育てられたからかも。誰からも愛されずに(ラースはそう思っていた。後に兄ゴスから「育ててくれた時点で愛されてたよ」と言われる)誰も愛さずに育った彼は”愛”を知らない。
はっきり言うと、ビアンカはラース自身だと思う。みんなが一人でいるのを普通じゃない、心配だと言うので自分の分身を作り、ラースはビアンカを愛し、ビアンカに愛されるという状況を作った。”普通”になろうとしていたのだ。
しかし、ラースはこのままでいいと思うが(ビアンカにプロポーズする)心のどこかでは嫌だと思っている(ビアンカが断る)
そこで彼は”愛”を知らなかったのではなく、知る勇気がなかっただけなのだと気づく。そこでラースは愛を知り、大人になる決意をした。「きついかもしれないが、人の愛に触れるということで成長していくんだ」というお兄さんの言葉を頼りに。
今まで愛されてないと思ってたラースの世界は冬で、外は寒く自分の世界にいた方が暖かかったが、愛されてることを実感した彼の心で雪は溶け始めたのだ。

本当によくできた映画で描写だけで物語を説明しようとするからなかなかわかりにくいかもだけど確実に名作!!!!
すべての人(特に日本のオタク??)の心を暖め、勇気をくれる作品!!!!!!