つかれぐま

HACHI 約束の犬のつかれぐまのレビュー・感想・評価

HACHI 約束の犬(2009年製作の映画)
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それほど犬好きではないが、これを映画館で観ていたらきっと号泣したろう。
「犬好きへ媚びるショット」を排し「犬の視点」を表現した、本当のワンコ🐕愛。

冒頭、主人公の孫である少年がハチのことを語る。だから映画の後半はハチが少年の家族と過ごすのだろうと思っていたら・・。このミスリードが効いていた。

「飼い主パーカーがすべて」のハチ視点で進むので、ウィルソン家の事情もハチに見える範囲内しか描かれない。パーカーの息子のこともよくわからないままだったが、もしや幼くして星になったのかもしれない。そのことがウィルソン夫妻の関係に影を落とす(真相は語られないのが上品だ)。

「ハチがパーカーを見つけたのよ」
未亡人のこの言葉の意味を噛みしめる。