Linla

東京タワー オカンとボクと、時々、オトンのLinlaのレビュー・感想・評価

3.6
かねてから何故かしら
オダギリジョーに
苦手意識があって
多分、身近にそうそう
見当たらない系統の人物だからかもしれない。
ミステリアスが
まんま完成形で出来すぎてるみたいな感じがさぁ、、、

なので、ちょっと敬遠しつつ
ようやく鑑賞。

何と!
何がそんなに
オダジョー遠ざけてたの自分

そんなに
クセ強では無いじゃんかー!

ただリリーフランキーとは
やはり重ね難いので
そこは別物として
観るべきなんだろう。
希林さんのあの感じは
言うまでももないが
実娘の也哉子さんの地でいく存在感も印象深い。


どこにでもいそうな親子。
ありがちな親子の軌跡。
脆くて強い関係。

そんなありふれてるような
情景やセリフひとつひとつが
いちいちチクリチクリと
突っつかされて
親が生きてると
子はいくつになっても
しょーもなくて
足掻きっばなしなんだなぁ、
なんて思ってしまう。

大抵は
子を生き甲斐にする親だけど

でもその逆は、、、
大抵それほどじゃない。

好きに生きてる息子だし
振り回されてばかりの母。
でも息子の卒業証書、
卒業証書だよー?が
誇らしくて、お宝。

母希林さんの手を引く息子オダジョーの
横断歩道のシーンが
この映画の全てな気がする。
Linla

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