ガブXスカイウォーカー

ゴジラVSキングギドラのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ゴジラVSキングギドラ(1991年製作の映画)
3.9
矛盾とパクリだらけの脚本、初代の足元にも及ばない弱っちいキングギドラ。だが、こういうものだと割り切って広い心で観ると娯楽SF映画として大いに楽しめる。
また伊福部昭の音楽がノリノリで最初からラストまで盛り上げまくってくれる。音楽の重要性を痛感した。
特撮もアナログ時代の集大成で元気いっぱい。クライマックスで中川安奈の操縦するメカキングギドラがゴジラを倒すシーンには感動すら覚えた。
大森一樹の脚本と演出は当時、バブル景気で浮かれる日本に警鐘も鳴らしている。まさか公開後間もなくバブル景気がはじけるとは誰が予測できたであろうか?
思えば、『VSビオランテ』(監督・脚本)、『VSキングギドラ』(監督・脚本)、『VSモスラ』(脚本)こそ大森一樹の全盛期ではなかったのか。