2017年12月12日
『マイ・プライベート・アイダホ』 1991年制作
監督、ガス・ヴァン・サント。
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『誘う女』
『ミルク』などの監督作品もある。
救われない話。
もう、どうしようもないなぁ~…と呆れてしまう話。
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲が原作とのこと。
アメリカはオレゴン州、ポートランドが舞台。
主役はマイク(リヴァー・フェニックス)、
準主役に、友人のスコット(キアヌ・リーブス)。
二人は、街のストリートにたむろして、売春、同性愛、
ドラッグ等の日々。
マイクは癲癇のような発作が日常的にある。
男性ながら体を売って暮らす。
スコットは、父が市長で金持ち。
ストリートにたむろし不良を装っているが、いずれ、
時が来たら抜け出そうと考えている。
二人は、マイクの母を探そうと、盗んだバイクでアイダホ州、
そしてバイクを売ったお金でイタリアに行く。
マイクは発作を治そうと病院に行くという描写はまるで
なかった。
スコットは友人なら、マイクが通院治療をするように
アドバイスをしなくては。
お金が手に入ったなら病院に行って薬をもらって治そうと
しなくちゃ!!
度々の発作の場面、それでは仕事もできないし…
映画なんだけれどね、ついつい心配しちゃいます。
スコットはストリートでホームレスや働き場所のない不良
たち、発作の友人がいたのだから、この人たちの為に
どのような救済方法ができるだろうかと考えられるような
人なら、政治家になれるだろうけれど、自分と妻さえ
良ければそれで良いのかしらね?
冷たく言い放つその言葉や態度に、俺はもう昔の自分では
ないのだ、まともに暮らそう、奴らのことは知らない…
と言外に匂わしている。
先のことは考えない、流されるままに暮らすお金も仕事も
ない、ストリートチルドレンのような若者たちの話。
キアヌさまの映画、また観たよ♡ 若い!!!