矢吹健を称える会

砂漠の生霊の矢吹健を称える会のネタバレレビュー・内容・結末

砂漠の生霊(1930年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

 ラストがクリスマスの日で、教会に集まった人々が聖歌を歌い始める。同じとき、子供を抱いたチャールズ・ビックフォードが、ようやく辿りついた街を、足をひきずるようにして歩いていく。――というこのシーン。よろけながら歩くチャールズ・ビックフォードを(祝日なので閉店中の)銀行の中からとらえたショットが良い。しかも、バックで聖歌が流れている。音楽によるクロスカッティングというのか、この手の(現代の映画ではよく見かける)手法を、1929年に、トーキー第1作なのにもう効果的に使っているというのはすごいと思う。

 自殺のシーンも忘れられない。