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幸福(しあわせ)のavantgardeのレビュー・感想・評価

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)
3.9
この映画を観て、否定的感想抱くひと多いだろうなあ...(⁠⊙⁠_⁠◎⁠)
内容と照らし合わせても"幸福"なんて題が皮肉に映るのかもしれないし...
かの淀川長治氏がこの映画について、主人公の男の妻の深い優しさが溢れている__なーんてこと言っちゃたりなんかして、不倫叩きMAX現代人の批判を煽る御意見はこの時代には相応しくないのであります。
しかし、今どきのパターン化された映画に飽き飽きしている、古臭いアタマの私にはこの映画、凄く面白い。バカな男がオクサンによく似た愛人と古女房を両天秤にかけて、自分は今サイコーに幸福だなどとのろける姿__それに罪の意識、1ミリも入っていないというゲス野郎振り、実際ドアホウもここまで来たら救いようがないというか...(⁠ꏿ⁠﹏⁠ꏿ⁠;⁠)
一般常識が通用しないアニエス・ヴァルダの映画にはモラルがどうとか、つじつまがどうとか言う方にはオススメしない。彼女の手に掛かれば映画は観客を"不思議の国のアリス"的混乱の境地に導いてくれることまちがいないです (⁠●⁠´⁠⌓⁠`⁠●⁠)
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