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若者のすべてのavantgardeのレビュー・感想・評価

若者のすべて(1960年製作の映画)
4.6
よくわからない...
よくわからないけど、好きなタイプの映画 (⁠θ⁠‿⁠θ⁠)
沢山の登場人物とそれぞれちがった特性、そしてそれぞれがぶつかり合う混沌...
そういう人間模様を描くのを得意としているヴィスコンティの映画、面白くないはずがない (⁠☆⁠▽⁠☆⁠)

男ばかりの5人兄弟が、未亡人となった母を支えて、慣れない都会での暮らしに奮闘する...新婚の妻に尻敷かれる長男を筆頭に、堕ちていくもの、地道にやっていくもの、それは様々...

陰のある青年役が似合うアラン・ドロンが演じるロッコは、下の弟に「聖人」と呼ばれるほど慈悲深く、それがかえってロクデナシ兄貴のシモーネに悪影響を与える連鎖が面白かった (⁠。⁠☬⁠0⁠☬⁠。⁠)
しかし、シモーネに対してとことん大甘なロッコが、実際の被害者であるナディアに無慈悲な対応をしたことには違和感があったけど (⁠(⁠(⁠;⁠ꏿ⁠_⁠ꏿ⁠;⁠)⁠)⁠)
シモーネの崩壊の原因をつくった張本人であることを考慮すれば、ナディアに温情はいらないという流れになってしまうのかなとも思うけど...

ナディア__元々素性の良くない女として描かれていた彼女だが、ロッコを愛することで正しい道に目覚めはじめ、人生をやり直そうとしていた矢先、激しい嫉妬に駆られたシモーネからの酷い仕打ちを受ける。そんな彼女をさらなる悲惨な結末が待ち受けることになるのだが....
そういったことを考えるとやはり憐れな女と思ってしまう(⁠ب⁠_⁠ب⁠)
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