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80日間世界一周のtottsunのレビュー・感想・評価

80日間世界一周(1956年製作の映画)
3.8
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「80日間世界一周」
時は1872年、まだ飛行機も出現していない時代。イギリス、ロンドンの社交クラブで、英国紳士フォッグ氏はひょんなことから“80日間あれば世界一周できる”という賭けをしてしまい、なんと2万ポンドという大金を賭け、自ら実証のための大冒険に出ることになる。さっそくフォッグ氏はパスパルトゥーを従者に従えロンドンを出発する。マルセイユへ向かう途中、汽車が止まってしまい、2人はなんとか気球を調達して先を急ぐ。ところが、気球は風に流されてスペインへ。そして、パスパルトゥーはそこで、闘牛をするハメになってしまうが…
ジュールヴェルヌの小説を元に作られた作品です。
ジュールヴェルヌといえば「海底2万マイル」の時も書きましたが昔TDLにあったビジョナリアムというアトラクションで存在を子供の時から自然に学び知っていました。そうやって考えると昔はビジョナリアムしかりミートザ・ワールドしかりアトラクションとして楽しんで乗りながら学べるものがあったなと思います。
話は逸れましたがジュールヴェルヌはH.Gウェルズと並び「SFの父」とも呼ばれる人物です。彼の想像力は大変興味深いものがありこの映画でも感じることができます。
今の時代、こんな作品はもう二度と作れないのではないかと思います。
フォッグ氏たちが世界を回るわけですがスペイン、インド、香港、日本、アメリカなど彼らが立ち寄る場所の人々は現地の人間たちをちゃんとエキストラとして使っているのが興味深いです。
その人数も大変多く驚きました。
日本はヨコハマ(実際は鎌倉かな。)出てきますがその時に見える富士山はやはり雄大で美しさを感じます。
スペインで見られるフラメンコも本当に素晴らしく迫力が画面の中から伝わってきます。
この作品の主人公はフォッグ氏ですが個人的にはパスパルトゥーの方が大活躍な気がしますw
彼の言動はなんだかチャップリンのようで思わずクスッとなります。
この作品は169分と大変長い作品ではありますがでもロマンや冒険心が詰まった愉快な作品です。
ちなみにこの作品には数々の著名人が端役出ています。ピアノを弾くシナトラ氏など。この作品によってカメオ出演という概念が出来上がったそうです。テーマ曲も有名でご存知の方が多いと思います。
私的には☆☆☆.8かな。
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