運命は決まっていても、それがいざ目の前に現れたときどう解釈するかはその人次第。ってことなのかなと思った。
母の言葉と小隊長の言葉は共に、片側からの視点なんだろう。
死ぬのが当然だと思い込んでいたダン小隊長が、両足のない身体で船の帆先に鎮座して、嵐にも負けず荒れているシーンがよかった。
片側からしか見てなかった人生の向こう側へ、自分の力で行けた瞬間だった感がある。
運命って意味では、フォレストとジェニーも生まれながらに自分の所為ではないところに試練を負っていたと思う。
ふたりは少年少女のまま、その延長線上で大人になっていった。
ジェニーは性的虐待の影響で不幸に墜ちていき、フォレストは知的障害の影響で周りを巻き込んで幸せになっていく。
ふたりがようやく一緒になって、運命による不幸と幸せがひとつになった象徴が、生まれた息子なのだと感じた。
彼が胸を張ってあのスクールバスに戻っていくのが印象的だった。