洋タルト

フォレスト・ガンプ/一期一会の洋タルトのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

(;▽;)夢中になると止まらないフォレストの魅力!
恋愛映画以上の事を思い知らせる作品!

本当にトム・ハンクスって凄いなぁと思い知らされますね。『グリーンマイル』のようなシリアスな役から『ターミナル』のようなコミカルな役まで。

そして今回も風変わりだけど純粋なフォレストという難しそうな役も演じきるという…。役の幅が広すぎます。

ポイント「一期一会」「夢中」「運命」

「一期一会」
作品の副題ともなっているこの言葉の通り、この映画ではフォレストと多くの人が出会います。
彼の回想の時は勿論、彼の話を聞いているバス待ちの人も多く出てきます。

正直、バス待ちの人を描くのは蛇足にも思えますが、これが彼自身が出会いを大切にしている、つまり「一期一会」というものを大切に生きているという人間性を描いた場面だったように思えました。

ジェニーやダン小隊長、ババとの出会いは勿論、そんな些細な出会いでも大切にして多くの人と話をする彼の純粋過ぎる人間性に心が温まりましたね。

「夢中」
この作品の中で、彼は風変わりなように描かれていますが、そのエピソード全てに共通するものを感じました。
それが彼が夢中になる事でした。

彼は変わっていたものの、1つの事に没頭することが得意でした。卓球も、漁業も、走ることなど、あらゆる夢中になったもので、彼は輝かしい成果を出します。
そして、この作品の根幹となっているジェニーという存在に徹頭徹尾夢中になった結果、結婚という輝かしい結果を出しました。

これらの夢中になったエピソードは彼の一途さをさりげなく伝えてるように思えます。
そんな1つの事に夢中になれる彼に愛されたからこそ、ジェニーは最後まで幸せだっただろうとおもいましたね。

「運命」
ジェニーが死んでしまった後のシーンはかなり印象的でした。
それまでバス待ちの人に語っていた彼の物語は、全てジェニーに伝えたかったことだったんだと思った時から涙が止まらず…。

彼は多くの伝えたい体験をしてきた中、最後の最後に抱いた疑問と演出は特に素敵でした。
「僕らには運命があるのか、それとも風に乗ってたださまよってるだけなのか」そして彼の出した答えは「その両方が起こっている」というもの。

自分の人生には運命もあるけれど、その運命にたどり着くまでに色々な時間を過ごす。人生の深みを改めて思い知らされました。
そして、その後の風に乗ってさまよう羽根の演出は見事でしたね。最後まで泣かされました。

以上がこの作品のポイントでした。
フォレストという人間とフォレストが夢中になった人間、どれも魅力的でその誰もを応援したくなりました。

総合すると、フォレストの生涯を描いた架空の伝記映画のような作品であり、余分に思える演出やエピソード全てに意味を感じられる、非常に不思議かつ心洗われるような映画でした。
色々と考えて観れば観るほどにその感動が大きくなる映画だったと思えますね。
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