ぱららっぱぁ

塔の上のラプンツェルのぱららっぱぁのネタバレレビュー・内容・結末

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

原作がエグすぎてディズニーが中々手を出さなかったが故に、現代の超美麗CGで作れた不運なのか幸運なのか分からん作品。

ずっと家に閉じこもっていたとは到底思えないほど天真爛漫なラプンツェル。
今まで外の世界に出たい願望を持つディズニープリンセスに反対する親、という構図はアリエルやジャスミンなどで多く見られたが、それらが親の心配や不器用な愛から来ている親心なのだ、というオチで終わりがちだったところから、ラプンツェルはその閉じ込めていた親そのものがヴィランという展開で時代の流れを感じる。
また相手役たるフリンライダーも今までの優男プリンスたちや、生計を立てるために盗んでいたアラジンとも違い、遊ぶ金のために盗みを行う中々のワルでこれまた理想の王子様像の変遷を感じさせる。

総じて過去のプリンセスとこれからのプリンセスの価値観の変化を思わせながら、それでいて古き良きディズニーミュージカルの血統を確かに感じさせる、素晴らしい映画である。
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