Ryosuke

愛の渇きのRyosukeのレビュー・感想・評価

愛の渇き(1967年製作の映画)
3.3
田舎町の本音と建前。
朝目覚めて記憶を頼りにそこにあったはずの財布と携帯を探し求め、布団をひっぺはがす。結局何も無いんよ。一緒なんよ追ってる何かは。
言葉の裏の裏をひっくり返してみても心らしい輪郭をなぞっていたと錯覚しているにすぎない。
主従を結ぶためだけの試みにいつのまにか身を焦がす。
三郎に対してのキラキラな若さを求む欲求も、次男夫婦の皮肉も悦子と爺さんの関係それらはもはやドラッグのようなもので、絶えず生きている実感を無理くりにでも証明して自身を納得させなければいけない。
そしてコンスタントに発生する渇き。
追いかけたその先に生まれた欲求って結局悦子、三郎にとってなんなんだろうな。
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