このレビューはネタバレを含みます
突然の事故で夫と娘を亡くしたジュリーは家財を売り、著名な作曲家だった夫の譜面も全て捨てて、新たな生活を始めるが。。
未完の譜面を完成させるということ。
過去は音符に刻まれ、音楽として存続される。そして新たな生を謳歌することの証左。
つまり喪失を受け入れ、尚且つこれから育むであろう愛を讃える。
メランコリーなブルーが絶えず彼女を取り巻いているわけだけど、家族を失った過去の暗喩と捉えれば、初めは反発していたものの最終的には彼女の一部として同化しているような異なる意味合いに変化しているように感じた。