脚本が秀逸過ぎ！
モト冬樹が主演なのでコメディ満載のはなしなのかと思いきや、序盤は何かが起きそうでなかなか起きない静かに焦れた意外な展開。
何組かのカップルたちのとある日常風景を綴っていく群像劇なのかなと思い始めたところ、次第にそれらが繋がってきて、徐々に熱を帯びてくる。
ふんだんに伏線を張って機が熟したところでラストの怒涛の回収劇。いやーこれには参った、予想を超えた展開に爆笑せざるを得ない。オチのセンスも抜群。
失礼ながらモト冬樹以外の出演陣の名前に馴染みがなく、低予算ながらもこの完成度はさすが今泉力哉といったところか。
もの静かな中年男に再燃した恋心や悲哀をモト冬樹がすごく良く演じていて驚いた。最後は満を持して大爆発！本領を発した⁉︎
本職だったギターの腕前はさすがでマルチな才能に感心。今後も名役者としてどんどん作品に出てほしい。
エンドロールで今泉力哉自身が出演していたと知りびっくり。調べたら冒頭奥さんにバリカンで頭を丸めてもらっていた方でした。気合い感じます。
