のんchan

怒りのキューバののんchanのレビュー・感想・評価

怒りのキューバ(1964年製作の映画)
4.5
凄いモノを観た❗️
私が英語字幕で理解出来ちゃう(そのつもり)ほどの、というか、言葉はほぼ不要に感じる、あまりにも素晴らしい映像とカメラワークに痺れました⚡️

ソビエトの詩人エフゲニー・エフトゥシェンコの長編叙事詩を、本人とキューバの作家エンリッケ・ピネダ・バルネットが共同で脚色し、ミハイル・カラトーゾフが監督している。
そして何より目に焼き付く映像を撮影したのがセルゲイ・ウルセフスキー✨

『I Am Cuba』アイアムキューバではなく
『Soy Cuba』ソイクーバがピタッと来るが、あくまで一人称でなく、共同体という意味合いが強い。
4者を主軸とした4話からなるオムニバス

①ハバナの娼婦マリア
バービー人形のような手脚、彼氏がいるのに貧しく、アメリカ人資産家に身体を売るしかない切なさ

②サトウキビ農家のペドロ
地主が悪名高き米国企業に畑を売ることにしたため、生きる術を無くして畑に火を放つ

③ハバナ大学の学生エンリケ
バチスタ政権への抵抗運動に目覚め、極悪警官の暗殺を狙う
革命青年の棺⚰️が街中をゆく葬列シーンはこの作品の中でも飛び切りお見事な圧巻映像、必見です!

④妻子持ちの農民マリアーノ
政府軍の爆撃に小さな息子を殺され、カストロ率いる革命軍に参加することになる


公開時にはキューバ・ソ連で評判が頗る悪く、早々に打ち切りされてしまい、長年眠っていたフィルムだった。
それをフランシス・F・コッポラやマーティン・スコセッシの後援を受けて再評価に至ったらしい。

モノクロ画面に映える絶妙なライティング、クレーンで映すショットの数々、一目で別格と理解出来るカメラワークの素晴らしさは映画好きなら観るべき⭐️



✳️leylaちゃん、いつもありがとう、観て本当に良かった🥰
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