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ファニーゲームのnewのレビュー・感想・評価

ファニーゲーム(1997年製作の映画)
3.8
バカンスのため湖のほとりの別荘へと向かうショーバー一家。車に乗っているのはゲオルグと妻アナ、息子のショルシ、それに愛犬のロルフィー。別荘に着いた一家は明日のボート・セーリングの準備を始める。そこへペーターと名乗る見知らぬ若者がやって来る。はじめ礼儀正しい態度を見せていたペーターだったが、もう一人パウルが姿を現す頃にはその態度は豹変し横柄で不愉快なものとなっていた。やがて、2人はゲオルグの膝をゴルフクラブで打ち砕くと、突然一家の皆殺しを宣言、一家はパウルとペーターによる“ファニーゲーム”の参加者にされてしまう。

余りに衝撃的な作品。"エンターテイメントとして昇華されるバイオレンスへのアンチテーゼ"として作られた作品で、全く持って理由の無い暴力や第4の壁を破ってくる描写は印象的。
スリラー映画の当たり前をあざ笑うかの様な、衝撃的な展開は笑ってしまうような絶望してしまうような、、複雑な気持ちになる。
バイオレンスへの期待感と不快感が入り交じる様な作風は正に監督の意図していた通りの"暴力描写へのアンチテーゼ"として完成されていた気がする。
この言葉が適切かどうかは分からないが、とても"面白かった"作品だ。
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