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ファニーゲームのtilyokujinのレビュー・感想・評価

ファニーゲーム(1997年製作の映画)
4.0
暴力や緊張を期待してカタルシス的な何かを得ようとする観客に対する皮肉と解釈
暴力的なシーンは直接映さず、犯人の笑い声や叫び声から想像を掻き立てる。OPの幸せそうな家族が休暇しに来た時の音楽からも異常さが溢れてる。

皮肉を含めた暴力映画が100分続くのであれば普通の胸糞映画だが、今作品はあらゆるところで普通ではない映画だ、と語りかけている。そう、この映画では作品中の虚構世界で起きていることと現実で起きていることを結びつけようと試みているのだ。
普段なら安全なところから暴力を鑑賞していた自分にとっても、同じ部屋の傍観者(角度的には犯人側)として立たされる心地の悪さ
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