まーしー

21エモン 宇宙へいらっしゃい!のまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
初『21エモン』。
キャラクターも世界観も全く知らなかったが、フォロイーのるいさんに背中を押していただいたので、今回、鑑賞に至った。

舞台は近未来。今にも廃業しそうな老舗ホテル「つづれ屋」を営む一家に生まれた21エモンが主人公。
その21エモンの将来の夢はスペースパイロット。家業のホテルを継ぐのか自分の夢を追いかけるのか、少年の葛藤が描かれている。

「つづれ屋」の買収劇に端を欲した宇宙旅行など、冒険要素もあり。
ところどころに笑いのエッセンスも散りばめられており、強弱のついた藤子・F・不二雄ワールドが展開されている。

また、同じ藤子・F・不二雄が原作の『ドラえもん』とのクロスオーバーも。
本作と併映された『ドラえもん/ぼく、桃太郎のなんなのさ』とリンクするシーンが描かれているほか、ホテル従業員の芋掘りロボット「ゴンスケ」は『ドラえもん』映画でも度々登場している。この「ゴンスケ」については、『ドラえもん』映画の時よりも、芋への愛情が感じられる描かれ方だった。

初めての『21エモン』ということもあって、全体的に散漫な印象も。
ただ、これは明らかに自分の知識不足が要因。原作を知っていたら、より楽しめたことだろう。
『ドラえもん』ほどメジャーな作品ではないものの、予備知識がなくても楽しめる内容。
興味のある方はぜひ。