まーしー

アニー・イン・ザ・ターミナルのまーしーのレビュー・感想・評価

2.0
24時間営業のカフェ「ターミナル」で働くアニーが復讐を企むリベンジ・スリラー。

妖艶なアニーを演じたマーゴット・ロビーを愛でるための作品だろう。
時にはウェイトレス姿に、時にはナース姿に扮するなど、場面によって衣装も変わる。
その彼女に関わりを持つ学校教師(サイモン・ペッグ)や二人の殺し屋などを中心に進行
していくストーリー。
前半に張られた伏線を後半に回収するという点で、観客の予想を裏切ることを念頭に置い
た展開だろう。
だが、残念ながら驚くほどのものではなかった。私の中では「ふーん」と受け流した程度


ネオン煌めく夜の街を舞台にした世界観はどこかスタイリッシュ。近未来のようにも思え
るし、ダークサイドな一面もある。
さりげなく描かれているため、この粋で不思議な世界を活かしきれていないところが惜し
い。

独特の世界観、混在する時系列、登場人物の正体の不明瞭さなど、全体的にカオスだっ
た印象は否めない。
興行的にも批評的にも失敗に終わったのも納得。
マーゴット・ロビーのコスプレを楽しむぐらいの目的で、鑑賞されたい。