幕のリア

網走番外地の幕のリアのレビュー・感想・評価

網走番外地(1965年製作の映画)
3.8
『飢餓海峡』と同年の65年モノクロ作品。
健さん作品は食わず嫌い多数にて、網走番外地シリーズも初見。

後にエログロ変態物を数多く手掛ける石井輝男監督作とは思えぬ奇をてらわないスケールの大きいエンタメ作品である事に驚いた。

コメディ要素を盛り込んだ網走刑務所でじわじわと焦燥を煽り、不可抗力による悲劇を予感させられる。
千両役者の異名に相応しい嵐寛寿郎の大立ち回りから一気に舞台は雪山へ。
トロッコと機関車のダイナミックな使い方は王道にして今なお新鮮。
幕のリア

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