ヴァルーン

十二人の怒れる男のヴァルーンのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.2
🚃少年が父親を刺殺した容疑の裁判。判決は12人の陪審員に託される。別室で討論をする彼らだが、ほぼ全員が最初から文句なしの有罪を主張する中、1人の男が無罪側に立ち、無謀な討論を繰り広げる🔪

室内の環境が蒸し暑そうで宜しくなさそうなのもあって、めっちゃ手に汗握る口論!! 全員汗だくだし、よくこの中最後まで投げ出さずに続けられたわ。 その時点で、展開は置いておいて根は皆真面目で芯のある人たちなんだろうなって思う。

今の日本でさえ司法の原則である「疑わしきは罰せず」を、針に糸を通すようなミクロな推測から卓上ごとひっくり返すレベルにまで動かした男一人によって一人の命が救われます。 やっぱ裁判員制度って大事。

作中は9割9分同じ室内から変わりません。 終わって部屋を出た男たちは世界一涼しく感じただろうな、身も心も。