ちいさな泥棒

恋人たちのちいさな泥棒のネタバレレビュー・内容・結末

恋人たち(1958年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

圧倒的に好きになれない

『好奇心』につづいてこちらも観てみたけれど両者とも上流階級にしかわからない空気感にまず嫌悪感を覚えてしまう自分がいる。

この夜が永遠に続けばいいと見てるこちらさえ思う一夜のシーンは好きだった。

そしてこちらの主人公は永遠に恋愛体質で生きていくんだろうな。『テイク・ディス・ワルツ』を思い出した。恋は楽しいけれど一瞬の花火のようなもので、心穏やかに落ち着ける愛に辿り着き本物の「幸福」に気づけなければ一生グラグラした虚しい人生を送ることになるだろう。

不倫したり恋愛体質の人ってやたらポエマーになるけれどナレーションがまるでそのようでゾワゾワしちゃった。こういうめんどくさい女性は圧倒的に好きになれない。

恋をするのは悪いことじゃないしできるならしたい。けどまわりに迷惑をかけまくるのはどうなんだい?

この手の人は一生成長しないと思うので現実でも「きもちわるっっ」と嫌悪感を炸裂してしまうのであります。相手が違うだけで毎回同じ話聞かされてるよ〜ってなってくるし一生やってろ!って会うのもいやになってくるし。

ましてや子供つくんなし!何も言わずにシレッと置いてかれた子供かわいそうすぎるしほんのりしか気にかけない間男もひどすぎる……そのあたりもお金持ちにはあるあるな美しい思考になってしまうんでしょうか。ちがうよね…

ルイ・マル監督好きだと思ってたけど根本にある不倫もの好きにはまぁまぁまぁくらいだったけれど、お母さんとヤッちゃうあたり、それを美談にしちゃうあたりのボンボン育ち思考がちょっと生理的にムリになってきたかも………