富樫鉄火

ある脅迫の富樫鉄火のレビュー・感想・評価

ある脅迫(1960年製作の映画)
4.0
20200909/新文芸坐サスペンス大会
初鑑賞。
原作が多岐川恭の「直木賞受賞作」とクレジットに出たが、多岐川の受賞作は『落ちる』だったはずと思い、調べたら、『落ちる』は短篇集で、そのなかの一編が『ある脅迫』だった。
細部は粗っぽところもあるのだが、とにかく西村・金子があまりにうまく、「顔芸」だけで十分楽しませる60分だった。
佐藤勝の音楽の使い方が(要所のみで鳴らす)、この3年後の、黒澤明『天国と地獄』の原型のようで、面白かった。
富樫鉄火

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