Yukenz

蛇にピアスのYukenzのレビュー・感想・評価

蛇にピアス(2008年製作の映画)
3.2
先日見た「横道世之介」が良かったので、吉高由里子と高良健吾が初共演した本作をかなり久しぶりに見直した。

刹那的に生きる少女ルイ(吉高由里子)の目を通して、派手な刺青やピアスなどで肉体改造したアマ(高良健吾)、彫り師で肉体改造店のオーナー・シバの3人の若者の奇妙な関係と愛情の交錯を描く。
原作は本作で芥川賞を受賞した金原ひとみ。

自分なら避けて通るであろう特殊な世界の話であるのと世代ギャップもあり3人の言動には殆ど共感出来なかった。
当時20歳そこそこの吉高由里子が惜しみなく肌を露出した根性には敬意を表したい。一方、抑揚がなく想いが乗っていないと感じるナレーションは役柄を意図したものなのだろうか、個人的にはやや気になった。

やはりこういった文学作品は映像や音声で見聞きするよりも原作を文字体で読んだ方が世界観に入りやすいのだろうと感じた次第。
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