brian

ラムの大通りのbrianのレビュー・感想・評価

ラムの大通り(1971年製作の映画)
3.6
アメリカに禁酒法がしかれていた1920年代。ラム酒を密売する船員(リノ・ヴァンチュラ)と銀幕の女優(ブリジット・バルドー)の恋物語。

毎晩のようにビールを飲んでいたが、とある事情でやめて数ヶ月になる。元々アルコール中毒ではないので、飲みたいという気持ちも全くなく今では普通に生活をしている。

酒にまつわるストーリーには人間の欲望が絡んで実に醜いものである。殴り合いの喧嘩ならまだしも、銃でケリをつけて存在を示す愚かな行為が如実に描かれていた。

不法な利益を得た主人公の男が無一文になっていく姿は、強烈なカウンターパンチでKOされたような敗者となる。しかし、そこに女と運命的な出会いがあった。
上手くできた夢物語でもいいじゃないか。二人の行く末は幸せだと思いながら映画鑑賞を終える。

BBは場面ごとにファッショナブルな衣装を着替えて目を楽しませてくれる。キセルを吸うポーズの決め方が粋だね。


Boulevard du Rhum(1971)
https://youtu.be/aInD25Az7WY
brian

brian