1963年 監督:田中徳三
狂四郎第1作
「俺は人間という人間に腹を立てている男さ。そのくせ俺も人間なんだ」
狂四郎の虚無感はまだ芽生えたばかり。まだまだ軽いし、江戸の遊び人風だ。
『円月殺法』はこの回、回想で開眼する。
敵は陳孫(若山富三郎ー勝の実の兄)
ブルースリー「燃えよドラゴン」ヒットの後、日本映画に再びカラテが登場する。
しかしこの映画、それよりずっと前にカラテ(少林寺拳法ではあるが)の達人を宿敵として登場させていた。
しかも第一作で。
眠狂四郎(市川雷蔵)という「美」を伝え、残したいと、このレビューを始める。