落ち目の研究者たちがニューヨークにて突如巻き起こる幽霊騒動に挑む。お馴染みのあのテーマ曲と共に繰り広げる愉快で微笑ましいSFコメディ。「そんな時、誰を呼ぶ、ゴーストバスターズ!」
いやはや、懐かしい。映像に関してはまぁ時代的なものもあるしショボいと感じてしまうのは仕方のないこと。ストーリーとしても、子供の頃は気にならなかったけども説明不足だとか急展開ってなちょっとした「粗」を見つけてしまうのも事実。ただ改めて見ても序盤の流れとかはしっかりしてるしワクワクできるんだよなと。緩めの世界観もひっくるめてシリーズの醍醐味として愛せたら勝ち、かな。とある騒動をキッカケに幽霊退治の会社を設立、そこから徐々にヒーロー的な役割を担っていくという、この「わりと普通の人が一躍スターに」的な流れ、いいよね。小道具の類もイケてる。
以下、久しぶりに見て感じたことを綴るけども、まず「幽霊」と言いつつも何気に聖書とか宗教的な話も絡んでたりしてどちらかと言えば「神話」寄りなのかな。そもそもそこって密接に関わってる話題なんだろうかどうなんだろう。あとコメディと謳われているけどこの頃は少しホラーっぽい要素も含まれてる気がする。四足歩行の怪物がリック・モラニス扮する隣人ばっか集中的に追いかけるあたりとか、これは子供の頃に夢に出てくるほど怖かった記憶。そんで思いのほかラスボスとの戦いがあっけないってゆー。フィーチャーされがちな「マシュマロマン」も、登場はじつはほんの少し。今になって気づくけど、同監督の『エボリューション』には今作のオマージュ的なシーンがたくさんあったんだなと。
ビル・マーレイ、ダン・エイクロイドらの若い姿は今見るとまた違うおもしろさがある。シガニー・ウィーバーの演じ分けも楽しい。昔見まくってたその懐かしさで今でも存分に楽しめるけど、これ今の子供たちにはどう写るのかなぁなんて、ふと。