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トリコロール/赤の愛のmisqのレビュー・感想・評価

トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)
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無駄にハラハラさすな!!!!!
過去2部作の登場人物を登場させるのはいいけどどうせならもっと軽やかにさりげなくやって欲しい、いくらなんでも運命的すぎるだろ。


トリコロールの最後を飾る今作のテーマは博愛ということですが…改めて意味を調べてみたら「すべての人を等しく愛すること」…う〜〜ん、確かにヴァランティーヌは博愛的…?というよりかは慈悲深い感じがしましたが…わりと性善説派っぽいからそう意味では博愛なのかな…正直よくわからなかったです。でも良い子だよね。


元判事の「君の夢を見た、50代で幸せそうだった」はすごく良いですよね。
要は「お前を愛するに相応しい男は他にいるし、俺はお前の幸せを願ってる」じゃないですか、それをこんな優雅に言ってくれるなんて。
今まで聴いたことのない距離感の「愛してる」で素敵でした。


あと今作は過去2作に比べて影が濃い感じがしますね。陰影がハッキリしていて、影に溶け込んでいくようなシーンが多かったのが印象的です。
その"見えない"感じが、よく見えなくてもわからなくても、一旦まるごと愛してみろってことなのかな〜と思ったり思わなかったりしました。

それにしてもあのポスターは本当に美しいですねえ。

途中まで話がわからなすぎて「逆に96分で終わる?」と思いながら観てましたが面白かったです。
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