YasuhitoArai

舞台の姉妹のYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

舞台の姉妹(1964年製作の映画)
3.6
シェ・チン監督作品。
浙江省で婚家から逃げてきた春花は、巡業中の劇団に身を寄せて、月紅と義姉妹になり、劇でも人気となるが・・・という話。

最初は姉妹の芸の苦難の人生かと思いきや、後半は共産党ゴリゴリのプロパガンダ劇になる。資本主義、中国国民党、アメリカが悪の総本山みたいな扱われ方をして、台湾が悪の巣窟視たいに扱われて笑った。

前半がけっこういい。映画冒頭のクレーンショットで、劇をしているところまで降りてくるショットや、一座が舟で旅をするショット、船着き場で観客が集まって越劇を観ているショット等良いショットが多かった。雪がさらさらしている。
サイレントシネマみたいな画のショットがちょこちょこあった。

中国の映画は、権力者の下の者に権力を振りかざす度合いが強いように感じた。プロパガンダ的要素がそうさせているのかもしれないけど。
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