キャッスルグレンギャリ

道のキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
4.0
U-Nextで鑑賞。2回目。初めて見たのは50年くらい前、小学生でした。たしかNHKの映画劇場だったと思います。NHKは吹き替えなしで原語、字幕付きでやっていたはず。でもジェルソミーナのい「ザンパーノが来たよ。」という吹き替えのセリフが記憶に残っているので他のチャンネルだったか。
名作だし好きな作品なのに今回がまだ2回目というのは、ジェルソミーナが可哀そう過ぎるから。初めて観たとき母が「ジェルソミーナの人は(今風にいうと「中の人」)は監督(フェリーニ)の奥さん」と言うのを聞いて、ホッとしたのを50年経っても覚えています。
今回観たのはU-Nextの見放題から外れるとアナウンスがあったからです。

置き去りにしたジェルソミーナはここで暮らしていた、ことをザンパーノが知ることになったのが、通りすがりに耳にした、彼女が繰り返しラッパで吹いていた曲であったというのが上手いと思いました。ザンパーノの鬢に白いものが混じっていて、置き去りにして数年が経ってしまっていたのも良くわかります。
ジュリエッタ・マシーナ、アンソニー・クイン、リチャード・ベースハートの配役も見事。男優二人をわざわざハリウッドから読んだだけありました。