ゴン吉

道のゴン吉のレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
4.3
イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督のヒューマンドラマ。

貧しい家庭に生まれ育った少女ジェルソミーナは、体に巻き付けた鎖を胸の力で断ち切る旅芸人ザンパノに、大道芸の引き立て役として1万リラで親に売られてしまう。
ジェルソミーナは仕事には満足していたが、女好きで粗暴なザンパノと一度は別れるが、再会して再び同じ道を歩んでで行く。
ある日、ジェルソミーナはサーカス団で綱渡りの青年と親しくなるが……

生きることの意味や連れ合いの意味など人間の本質を問いかけています。
彼女の奏でるラッパのメロディーがいつまでも心に響きます。
力では決して断ち切ることのできない鎖を心に巻き付けて生きていくことになったザンパノ。
海で始まり海で終わる切ない作品です。  

BS TVで鑑賞  
第29回 アカデミー賞にて外国語映画賞を受賞(1957年)
第15回 ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞(1954年)
ゴン吉

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