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スクール・オブ・ロックのsensatismのネタバレレビュー・内容・結末

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

2020/18

ロックという媒体を通じて偽教師デューイと子供たちが自信を漲らせていく様子がグッときた

友人ネッドになりすまして臨時教師の職を得たデューイは元はロックのギタリスト
職務に全くやる気を見せなかったデューイだが、受け持った生徒たちに音楽の才能があることに気付き、ライブに出場して賞金を得るためバンドを組む
バンドのメンバー以外にもマネージャー、照明、裏方、衣装だったり一人一人の子供に役割が与えられていた点がよかったな
デューイは当初子供たちを「ブロンディー」「ブリッジ」「ニンジン」等々外見的特徴で呼んでいたのに、徐々に子どもたちと触れ合うことで名前を呼び「個」が確立してくるようになる 
キーボード担当のローレンスは「自分はダサいからバンドなんて無理」、バックコーラスのトミカは「太っているから笑われる」と子供たちは何かにつけ自信を失なうがその度にデューイは子どもたちの魂を奮い立たせる
デューイが偽の教師で生徒や学校を騙していたことがバレるが、あっさりと子供たちはデューイを許して彼の家まで迎えに行き見事ライブを披露することに成功する
たくましい〜〜!

学校先生親から抑圧された良い子を演じる優秀な子どもたちがロックに触れることで自分自身のアイデンティティーを開花させるところが、ロックの「反抗精神」と共鳴していて素敵だった

テンポ良く進むのと108分という上映時間の短さからとても見やすいが、生徒同士の関係性や個人の葛藤を深掘りできなかったのは惜しかったと言える
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