似太郎

紅の豚の似太郎のレビュー・感想・評価

紅の豚(1992年製作の映画)
3.7
【キャラに感情移入ができない②】

🐷宮崎駿のヒコーキ、戦闘マニアぶりを晒した一作で『風立ちぬ』に近い作品と言える。声優に加藤登紀子を起用したりする趣味がプレ団塊の世代のおっさん臭いのだがまあ仕方ない。

🐷やはり宮崎駿特有のヨーロッパ志向の絵柄は苦手だ。日本が舞台だとそこまで違和感ないのにいざフランスとかイタリアで話が展開されるとクセが全面に出てきて何から何まで全て嘘っぽい「美談」に見えてくる。

🐷世の中そんな綺麗事ばかりな訳ねーだろ、とツッコミを入れたくなるアニメ。『風立ちぬ』も同様。主人公の豚さん=ポルコ・ロッソの俺様ぶり、男根の威力は宮崎駿自身の投影かと思われる。やはり宮崎駿の思い描く理想郷、ユートピア像にはほとんど共感できない。勝手に自意識に浸ってて下さいな。
似太郎

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